目次
今回は前回の続きで「英語学習2.0」と言う本の概要を書いていきます!
前回は・・・英語学習で大事な事は「現状分析」と「英語の練習量」が大事だと記事に書きました。
今回は「リスニング」の具体的な学習方法を書いて行きます!
なぜ英語耳にならない?
リスニング力が上がらないと嘆いている方、あなたは何故自分がリスニングが出来ないのか考えた事はありますでしょうか?●単語力がないから
●英語の音に慣れていないから
●ネイティブスピーカーのアクセントが難しいから
●量をこなしきれていないから
この様な理由が一般的に言われていますよね。
ですが、この本ではリスニング力を向上させるには・・・
「現状、なぜリスニング出来ないのかを理解し、それを解決するためのトレーニングを積む」と書いてあります。
要は「自己分析」➔「英語の練習量」で確実に英語は向上するという訳です。
私も「〇〇の驚くべき伸びるリスニングメソッド」の様なものに飛びついてしまっていました。
勿論、上記の様な定められているメソッドでも英語力は伸びますが、一番大事な事は自己分析をして自分の現状を把握しようよ。という事です。
では、どうしたら正しく現状を把握するする事ができるのでしょうか。
それは・・・リスニング時の脳のプロセスについて理解をする事です。
それではどんな脳のプロセスになっているのかを見て行きましょう!
リスニングの時の脳のプロセス
リスニングの時の脳のプロセス
リスニングをしている時、脳の中では大きく2つの処理が行われているそうです。1つ目が「音声知覚」
2つ目が「意味理解」です。
「音声知覚」は音を耳がキャッチして、それがどんな単語かを知覚するプロセスです。
「意味理解」は音声知覚した単語が文章にどの様に使われるのかを理解するプロセスです。
要は、①an appleと聞こえる➔②リンゴの事が理解できる➔③リンゴが文章内でどの様に使われるのかを理解する。この様なプロセスになっています。
この流れの前提にある事は、「単語や文法の知識」です。そもそも、an appleという単語がリンゴだと理解出来ていないとリスニングは理解出来ないということです。
では「音声知覚」と「意味理解」は具体的にはどのようなプロセスなのでしょうか?
まず「音声知覚」のプロセスは、①耳で英語の音をキャッチする。②その音を元に脳内の英語の単語や文法や音などの知識に問い合わせて、単語の音のデータを取り出します。
次に「意味理解」のプロセスでは、音声知覚の単語を元に脳内の知識と照らしあわせ、脳内の文法データと照合をします。
難しいそうですが、非常にシンプルだと思います。要はどれだけ良いインプットをしても、脳内に英語の知識がないと英語学習においては非効率になってしまいます。
リスニングを劇的に伸ばすためには、自己理解をし、英語の知識を増やしていくと必然的に英語が伸びていくそうです!
では、リスニング時の脳のプロセスが理解出来た所で、実際にどの様なトレーニングをすると良いのでしょうか?
シャドーイングの驚くべき効果
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、それと同じ音を少し遅れて発音するトレーニングです。
シャドーイングは有名なのでやられた事のある方は多いのではないでしょうか。
私もシャドーイングのトレーニングを行った事はありますが、全く続きませんでした。
この本では、シャドーイングが続かない理由は「シャドーイングの目的や方法を明確にしないまま、なんとなくシャドーイングを初めてしまっているから、結局続かない」と書いてあります。
ではシャドーイングの真の目的は何でしょうか?
シャドーングの目的は「音声知覚の自動化」です。
リスニングをしている時は、音声知覚と意味理解の2つを脳内で使用しているのでしたよね。リスニングができない理由としては、音声知覚に脳内の容量を取られすぎて、意味理解まで容量が持たない事だそうです。
なので、この音声知覚の脳内の容量を軽減し、意味理解の容量を増やして行くためにこのシャドーイングというトレーニングをします。
これがシャドーイングの真の目的です。
シャドーイングの効果を最大限に引き出す学習法は?
ポイントは2つあります。①1つの音源を100回以上繰り返す。
②自分の音声を録音して確認してみる。
先述した通りシャドーイングの目的は「音声知覚を自動化」させる事なので、
この様に何回も何回も繰り返し聞く事によって、英語の音声を自動化させていきます。
僕がシャドーイングをしていた時は、大量の文章の音声を流して聞いて練習していましたが、それではこの「音声知覚の自動化」は非効率な事が理解できます。
最後に、1つの音声を繰り返しシャドーイングを行ったら、自分を客観視するために音声を録音しましょう!
やはり、人間は自分では気づかない事だらけだと思います。ですので、自分の音声を録音して完璧に音声がコピーできているかを確認しましょう!
野球で素振りをする時も、回数をこなすだけの素振りではただ体力を消耗するだけですよね。
なので、一回の素振りを目的を持って集中してトレーニングをすることが大事なのが理解できます。 とにかく、リスニング力を上げるには、繰り返し、繰り返し、繰り返す事です。
頑張りましょう!
音読はリスニング力を劇的に上げる!
シャドーイングでは、音声知覚を自動化させる事で音声知覚のトレーニングでしたよね。つぎに「意味理解のトレーニング」を紹介します。
それは、英語の文書の多読する事です。
意味理解で大事な事は、英語を英語のままの順番で理解し、それをいかに早く処理できるかだそうです。
たがリスニング力の向上に効果的なんて私は初めて聞きました。
どうもリーディング力を鍛えるとリスニング力向上への相乗効果があるそうです。
リスニング力を上げる音読トレーニング方法
多読以外で、もう一つの意味理解の力が向上するトレーニングが音読トレーニングです。音読トレーニングは黙読とは異なり、声に出して行いますが、何故音読をすると意味理解の力が向上するのでしょうか?
それは・・・英語を英語の順番で理解する癖が音読をする事によってつくからです。
黙読では、後ろから英語を訳して、日本語にして英語にするといったプロセスを踏みますが、音読では、後ろから訳する事が原則出来ないので、英語を英語の順番で理解する癖が付くらしいです。
確かに英語脳にしようと思ったら、今言った音読トレーニングは効果的なのは間違いないですね!
前置きが長くなりましたが、具体的な音読トレーニングのコツは、
一分間に読める単語数を増やすことです。
この本では、1分間で150単語を読める様にする事が良い目安とされてるそうです。
ですので、毎回音読をする際は、タイマーで時間をはかり、1分間で何単語読めたかを可視化させることで自分の成長も分かると思います。
<h2 id="heading5">ディクテーションではリスニング力は上がらない?</h2>
この本ではディクテーションでは、リスニング力はほとんど上がらないと書いてあります。そもそもディクテーションとは、英語の音源を聞きながら、すべての文章を書き取るトレーニングです。
何故ディクテーションが非効率かと言うと、ディクテーションやシャドーイングの目的は音声知覚を自動化させる事が目的なので、音声を聞いて文章に起こすのは、シャドーイングより非効率ですよね。
ディクテーションはいい方法だと思いますが、この音声知覚の自動化を行う事が目的としてあるという観点からすると、非効率なことが理解できます!
おわりに
いかがでしたでしょうか?この本の趣旨はいかに無駄なく生産性の高い学習ができるかです。
ですので、この効果的な英語学習に目的思考は欠かせないです。
また、再三申し上げておりますが、一番大事なことは自己理解です。
今自分がどの様な状態で何をすべきなのかを理解した上で学習をしていきます。
そうする事で無駄なく生産性の高い学習ができるのだと思います。
私も早速上記のトレーニングをして効果的な学習をしていきます!
みなさんもこの方法をよかったら取り入れて見てください!
次回は英語学習の継続方法について書いていきますので、よかったら御覧ください!
最後まで読んでくださり有難うございました!